「幸せになるためのコツ」という事を、私は24歳の頃、師匠にお聞きしました。
師匠は「幸せの定義は人それぞれだから、もちろん一概に言えないけれど、毎日を明るい気持ちで過ごせる方法ならば知っているよ。それは、『今日より明日はイイ日だと思うこと』。」と仰いました。
私は内心「え〜え〜、そんなこと!」と思いましたが、それを察したか、師匠は続けてこう言いました。
「大抵の人は、今来ていない不安や恐れを、勝手に自分で予言して気持ちが落ち込んでいる。これってバカらしくないかい。まだ来るかも分からない事で、心を暗くさせるなんて今と言う時間が勿体ないじゃないか。それよりは『今日より明日は絶対に良くなっている。明後日は明日より、もっと良くなっている。』そう思った方が、何倍も心が明るくなるじゃないか。これは人間に与えられた一つの修行だよ。だから努力して思わなければいけないんだ。」
確かに私達はともすれば、「あんな嫌なことが起きるかも知れない」「将来はこんな事になって酷い目に遭うかも知れない」と勝手に自分で悪いことを想像してしまいます。
でも、その想像は100%起きると言うわけではないし、「そうならない為に今頑張っている」と言う事もあります。
世の中に「明日は今日よりも良くなる」と思って生きている人達が増えれば増えるほど、本当に世の中は明るくなって行くことでしょう。