「自分を如何に練り込むか」と言う「心の練り込み方」は人間学に通じます。
これは「人は如何にして生きるべきか」と言うことに繋がりますので、あらゆる宗教の基になることであり、あらゆる哲学の本(もと)になることでしょう。
それでは、「どうやって心を練り込んで行けば良いのか?」ということになりますが、ある人は山の中を歩き回り、滝に打たれる事を選んだりする人もいるでしょう。
また静かな所に籠り、瞑想をする方もいらっしゃるでしょう。
または、多くの人たちと出会い、その人達から学ぶ人もいるでしょう。
「心の練り方」は人それぞれですが、王道は「自分にとって大切な書籍を発見し、その大事な本を繰り返し真読して身に付ける。」ことが良いと佐藤一斎、吉田松陰、横井小南、西郷隆盛たちは言っております。
大事な書籍のエキスの部分を「人生訓」として携帯し、常に迷った時には、それに照らして判断していれば、(書籍の選択に間違いがない限りは)道を外すことは無いということです。
但し、自分が選択した書籍に真理が少なく、真の人間学が込められていない場合は、その限りではありません。
それ故に、座右の書の選択は人生を決めると言っても過言ではないでしょう。