「屈託ない」という言葉は、今では余り使われていないかも知れませんね。
「屈託ない」とは「日常の瑣末な事に心揺らさず、サラサラと小川が流れて行くような様」と、私なら説明します。
人を疑って生きたり、猜疑心の中に生きたり、深い劣等感や感傷的な気持ちの中で生きたりするのではなく、明るく素朴に単純に生きることを「屈託なく生きる」と言います。
もしも、あなたを裏切ったり、騙したりする人が現れたとしても「そんなことは気にもかけない」と思って、素朴に生きることが大切です。
一晩眠ると何もかも忘れてしまった子供の頃のように、屈託なく明るく生きることは可能なはずです。
屈託なく生きていると、段々と心が澄んできて、陽の光が通って、川の底がキラキラとひかる透明な小川の水のように、自分の日常がサラサラと気持ちよく流れて行きます。
そんなふうに生きていて、不幸せな人を私は見たことがありません。
