私もそうでしたが「他人にしてあげたことは忘れず、他人からしてもらった事は簡単に忘れる」そんな人間でした。
ですから「してあげたのに、感謝の言葉もないのか」等と憤ってしまったことも多々あります。(笑)
皆様の周りにも、ギブアンドテイク的に親切を考えている人が、そこそこの人数いるはずです。
言葉にはしないけれど、明らかに「助けてあげたのに、その態度取るの?」的に接する人達が結構いた事を思い出します。
こうした方々は、日本では特に、人格的に「未熟者」と呼ばれ来ました。
「武士は食わねど高楊枝」という言葉は、もともと「貧乏侍が食べ物に困っても、プライドだけは捨てない」という意味ではなく「命を懸けて人を守っても、その見返りは求めない」そんな献身的な態度のことをいったと言われています。
私たちはともすれば、西洋的なギブアンドテイクの精神に蝕まれ易いですが、せっかく日本人で生まれたのであれば「恩は返して貰わずとも高楊枝!」でありたいものです。