多くの方が「良い大学に入り、良い就職先に行くための手段としての学問」をやっていたかと思います。
私自身もその様に考えていたし、それが当たり前のような時代でした。
しかし今還暦も過ぎて永らく生きていると「手段としての学問は本当の意味で身に付いていないのではないか」と思えるのです。
この世的な知識とテクニックで、暗記したりしながらマスター出来るような学問は、勉強していても喜びを感じません。
しかし「自分が知りたいと思うことや、自分の心が欲するもの」を勉強すると、楽しさと共に喜びを感じます。
「勉強そのものの中に力がある。楽しみがある。」と言うことを知ったことは、とても大きな財産だと思います。
「知は力なり」と昔から言いますが、それが本当であることを、人は歳を経るごとに感じるのではないでしょうか。
こうした学問こそが「目的としての学問」であり、「人生学」であると言えるのででしょう。