「もののけ」とは「物怪」「物気」とも書きます。
「死霊や生霊、妖怪などの事」を言うように、あまり良い意味には使われていませんが、本来の「もののけ」の意味は「物に付いた念い」の事を指します。
従って、良くない念いが人につけば呪いとか憑依とかになる訳ですし、物につけば呪物になったりします。
その逆に良い念いがつけば、祝福や祝物になる訳です。
そうした念いの込められた物は特別なものかと言うとそうでもなく、皆さまでも様々な場面で既に経験した事もあるかと思います。
例えば「ラブレター」。恋文には、送り側の愛が沢山込められています。
それ故に受け取った瞬間から、その人の念いが伝わります。
ある意味「良い呪物」とも言えますが、念いが籠っている以上、粗末には出来ません。
誠実に返事をしなければなりません。
このように世の中は目に見えない念いが飛び交っています。
その影響を、あまり受け過ぎず、流し過ぎず、上手にバランスを取っていくことが大切だと言えます。