ご飯に声を掛ける実験を、皆様も何処かで耳にした事があるかも知れません。
三つビンの中に、それぞれご飯を詰めて蓋をして、毎朝その瓶に声をかけて行きます。
一つの瓶には「ありがとう」と言い、もう一つには「ばかやろう」と声をかけます。
最後の一つは何も声かけず放ったらかしにしておきます。
その結果は、「ありがとう」の声をかけ続けた瓶のご飯は発酵して麹のような芳醇な香りがしたそうです。
「ばかやろう」の声をかけたご飯は腐敗して真っ黒になってしまったそうです。
でも驚いたのは何も声をかけなかった無視した瓶です。
その瓶のご飯は「ばかやろう」と声をかけたご飯よりも早く腐ってしまったそうです。
「声をかけない」という事で、実験の対照物とした筈のご飯が一番早く腐敗した事に、多くの実験者が驚きました。
「どんな言葉であれ、声をかけると言うことは通常よりも腐敗を遅らせる。」と言うことが、この実験で分かったからです。
おそらく人に対しても同じことでしょう。
無視すると言う事が、一番精神的なダメージを与えることになるし、無視される事がとても辛いことであると言う証明にもなる実験です。