「なぜ自分は今ここにいるのか?」ということを、自分に問うたことがある人が、どの位いらっしゃるか分かりませんが、そんなに多くではないことでしょう。
「なぜ私は、今ここにいるのか。何のためにいるのか。何を成すためにいるのか。私は今この世の中に必要なのか。」と言うようなことを、自分自身に問わなければ、人間として拠って立つべきところは、ないかも知れません。
「三食を得るためだけに生きている。」と言うことであれば、それは動物たちと余り大きくは変わりません。
「人間は偶然にこの世の中に投げ出された。」と言う考え方(実存主義哲学)もありますが、その言葉を信じたところで何の利点も感じません。
そうした考えが蔓延るだけで、「どうせ死んでしまうのなら、好き勝手やって死んでやろう」と言うような気持になる人も出てくることでしょう。
ある意味、「死んでしまえば灰になる」と言う考え方自体が、現代人を毒していると言えるでしょう。
人間は、この世の中をより良く生きるために、色々なモノを発明し、製造してきたのですが、今度は「自分たちが作ったモノ」に振り回されている状況にあるとも言えます。
自分は「何のために生きているのか?」「どこへ向かおうとしているのか?」その答えを求めて歩き続けることが人生なのかもしれません。
