様々な価値観など、自分が色々と吸収して来たものを一旦取り除き、「白紙の目で、ものを見る」という事を「如実知見(にょじつちけん)」と言います。
「如実に、ありのままを見る」と言う事ですが、これが中々難しい事が、皆様にはよく理解出来るかと思います。
例えば「学歴が大事である」と育てられて、勉強に青春の大半を費やして過ごして来た人にとって、「人の価値は学歴」となってしまい、「あの人は、この学校を出ているから、その程度のレベルなんだ」とか「〇〇大学を卒業しているから、こう言う性格の人なんだろう」とか、勝手に思い込んだりしている人がいます。
同じ大学を出たからと言っても、何千人、何万人も卒業生がいれば、性格も職業も全然違ってくる筈ですが、勝手に決めつけられたりするる事も多いかと思います。
この様に、家柄、資産、学歴などで目に見えないレッテルを勝手に貼り付けて、周りの人を見ていると、正しい判断は出来なくなります。
こうした状態を「如実知見」とは言いません。
見ているようで観ていない「心の盲目」状態と言えるでしょう。