恵心僧都源信は平安時代中期の人(942〜1017年)ですが、念仏宗を強く押し出して、仏教を布教した方でもあります。
また「往生要集」と言う、仏教の様々な経典から地獄や極楽の様子が書かれた部分を抜粋し編集、編纂した書籍も残しました。
「往生要集」の中には地獄のことが沢山書かれています。
地獄は大きく分けると「灼熱地獄」と「寒冷地獄」と言う2つのタイプに分かれるとされていますが、源信は基本的に「灼熱地獄」の方を主に書いています。
また、地獄の段階を五戒(不殺生、不偸盗、不邪淫、不飲酒、不妄語)を犯した種類によって分けてます。
ただ、現代人の多くは五戒に反することを図らずもしているものですし、そもそも食べる為には殺生を避けられません。
その為「誰も逃れられないので、とにかく念仏を称えないと助からない」と言うことで大衆に拡がっていったのでしょう。