悩み事の大半は、大きく分けて四つになります。
「健康」「人間関係」「お金のこと」「未来」の中に、悩みの大半が入るのですが、複数絡み合いながら苦しんでいらっしゃいます。
「病気になったからお金がなくなり苦しんでいる」
「人間関係が上手くいかなくて病気になった」
「治らない病気を抱えて将来が暗い」
など、悩みが悩みを生みながら大きくなっている方もいらっしゃいます。
「良いアドバイスをください!」と藁をも掴む思いで、占いやカウンセリングにご相談に来られるのでしょうが、正直言って「最善のアドバイス」など差し上げることは出来ないのが現状です。
いや、正確に言うと「アドバイスは出来るかも知れませんが、それを実行するかしないのかは、あなたご自身に委ねられているから、そのアドバイスが最善になるかは分からない。」と言った方が良いでしょう。
つまり、「そのアドバイスを最善にするか、最悪にするかはあなた次第。」と言うことになります。
「そんなことを言っているようならば、カウンセラーのプロとして失格だな!」と言われてしまいそうですが、どんなに一番優秀とされるカウンセラーや相談師であっても、この事実を曲げることは出来ないでしょう。
人は誰でも、他人の言葉を自分勝手な解釈で理解します。
「あなたは必ず幸せになれますよ!」と言われても、「そんな筈はない。私は幸せになれない。」と思う人もいれば、「そうなんだ。私も幸せになれるんだ。」と思う人もいるからです。
要は「あなたが、アドバイスをどのように捉えるかで、世界は変わってくる。」と言うことです。
これが仏教で言うところの「指月の例え」です。
お釈迦様は「あそこに月があるよ」と指し示すことは出来るけれど、その月を見るか見ないかは、その方の意思によって変わってくると言った逸話です。
「月なんか見たくない。」と言う人もいれば「あんなに綺麗な月を見たことがない。」と感動する人もいらっしゃいます。
どんなに素晴らしいアドバイスを受けたとしても、実行するのはあなたしかありません。