参勤交代は、江戸時代から始まったように記憶している方も多いかと思いますが、元々は豊臣秀吉の時代からありました。
時の権力者は、自分に服従した者に対して「我に参拝せよ」と言うことで、わざわざ自分の居城まで来させたのが始まりです。
ただ徳川家光の頃になると、地方の豪族達の妻や子供達を江戸に人質として置き、郷里から江戸に来させては、翌年帰らせると言う事を繰り返させました。
一回の参勤交代には、今のお金で数億が掛かったとされたので、各藩の財政を疲弊させて、幕府に対して謀反を起こさせないための制度に確立されて行きました。
ただ、この参勤交代の制度により「日本全国にお金を巡らす」と言う意味では、大きな役割を成したとも言われています。
例えば九州から江戸までの距離を、城主とそのお供が2ヶ月ほど掛けて、その途中途中の地域に、宿代や生活用品の購入代などを支払って行くわけですから、地方は経済的に潤っていく訳です。
江戸時代も末期になって来ると流石に、段々と経費を減らすためにお供を減らしたりしてきたようで、江戸に近づくに従ってエキストラ的な人をお金で雇い、参勤交代に加わらせたと言われています。
これが日本における、派遣会社の基になったとも考えられています。