これは師匠から聞いた昔話(1970年代のお話)ですが、井の頭線に乗っていた時に、ホームレスのような格好をしたオジサンが、手すり棒に捉まりながら、周りの人にクダを巻いていたそうです。
その電車には東大生がよく乗っていたので、東大生につかかって話し掛けたのでしょう。
「東大生が偉そうに言うんだよなぁ。俺はさぁ『自衛隊くらい持ってなきゃあ、日本海から朝鮮兵が上がってきた時どうすんだ』と言ったんだけど、東大の学生は偉そうに『憲法違反だから自衛隊はダメです』とか言うんだよ。だけど実際に来たらどうするつもりなんだ。自分らは頭がイイと思っているかもしらんが、俺は憲法なんか知らんけどさあ、実際にやって来たらどうすんだよ。」と言う感じで、大声で車内で喋りまくっていたそうです。
確かに、憲法9条により日本は戦えない事になっていますし、1950年代まだ自衛隊ができる前に当時の韓国大統領の李承晩氏が「李承晩ライン」という国境線を勝手に引いて、竹島を韓国領にしてしまったという事実はあります。
そういう事を踏まえて、その時の東大生が答えていたかは定かでないですが、頭が良いと言うだけで、正論をかざしていても、日本国が占領されると言うこともあり得ます。
そうなれば、東大生もホームレスも関係ありません。多くの国民が、他国に蹂躙される道があるだけですから。
正論とは「その人の立場や考え方から見たら正論と言える」のかもしれませんが、見方や立場が変われば正論も変わる可能性が出てきます。
「正しさ」とは時代と環境によって変わるものである限り、正論もそうならざるを得ないでしょう。
しかし、本当の意味での「正論」は何千年時を経ようと変わらないモノが、本当の正論と言えるのだと思っています。