私も社会人になりたての頃は「出来るだけ責任から逃れたい。だから〇長なんかになりたくない。」そう考えていました。
学生の頃は「会社の社長、会長になって、老後は南の島でバカンス三昧」を夢見ていたのですが、いざ社会人になってみると「社長どころか課長や主任にも中々なれない」ことを知り挫折しました。
30歳までボロボロになって、会社の為に尽くして、やっと課長代理ではやってられない気もしました。
師匠から「人間の器は、どこまで自分が責任を負えるかで決まる」と教えて頂いていたのですが、現実は思った以上に厳しく、段々と責任回避の態度を取るような自分になっていました。
そうなると、周りの自分に対する評価も下がり始め、いっそう出世の道から外れて行きました。
そんな時に社長コンサルタントの一倉定氏の書籍に出会いました。
一倉定氏は「ポストが赤いのも自分の責任と思え!」と説いてました。
「ポストが赤いのは郵便局の責任だろう」と思いながらも「周りで起きる全ての事象は、自分の責任と思えば、周りに対しもっと積極的に関わる必要が出てくる」のだと悟り、そこから、社内での飛躍が始まりました。
その3年後には、二十代で一部上場の工場長にまでなったですから、その悟りは間違いなかったのでしょう。