「人のためにお役に立てる人間になりたい。」
「多くの人を幸せにしたい。」
こうした志で、人生を生きている人は尊い存在です。
「では如何にしたら、そうした人間になれるのか?」そう考えると、思考が止まってしまう方もいらっしゃるようです。
そうした方には、先ずは「自分の武器を作りましょう!」と、多くの先人達は言っております。
「武器」とは穏やかではなさそうですが、要は「自分の得意分野」です。
手先が器用な人は、モノづくりを極めて行くのも武器になるでしょう。
芸術系の方ならば、そのセンスを磨いて行けば、やがては素晴らしい才能となるでしょう。
そうした才能がないというのであれば「礼、智、信、義、勇」を身に付けて行けば、一角の人物になることが出来ると、孔子は言っております。
「礼」とは「礼儀正しさ」のことで、世の中に出て認められるには大切な事です。
「智」とは知識や経験、智慧のことですが、こうした事も大きな武器となります。
「信」とは他人から信じられることであり、人脈作り、友人づくりのことでもあります。
人的ネットワークを作ることは、大きな仕事をするための武器となります。
「義」は正しさとは何かを学び「悪を避ける」という心掛けを持つことです。
最後は「勇」ですが、これは勇気や行動力のことですが、勇気だけではリーダーにはなれないし、人のお役にも立てません。
「勇」を武器にすることを目指すのであれば、「礼」から「義」までの徳目のいくつかを、身に付けることが大切です。
「勇」だけでは「抜き身のナイフ」のようで、周りの人が「触れば傷つく」ような感じになってしまうからです。
それは「勇」に限ったことではなく、他の徳目においても、「礼」や「智」や「信」や「義」だけでは、偏った人間になりやすいので、いくつかの徳目を得られるように努力して行くことが、「幸せになるための武器」を手にする近道だと考えます。