仕事のことで悩んでいる方の80%以上は、結局のところ「仕事場での人間関係」のことで悩んでいます。
「上司が独断偏見で、全く人の意見を聞かない」とか「周りの人に嫌われている感じがして、何か行事があっても自分だけ誘われない」など、仕事内容とは違う面で、悩みを抱えている方が多いようです。
まず大切なことは、学歴とコミュニケーション能力とは比例しないという事を、理解しておかないといけないようです。
「あいつは良い大学を出たから、きっと良い仕事をするだろう」という先入観は、その人にプレッシャーを与えるだけでなく、自分に対しても「なんで一生懸命勉強して一流会社に入ったのに、こんなに苦労しているのだろう。」と思わせてしまいます。
大きな会社、小さな会社、上場会社だろうと非上場会社だろうと、仕事は一人では出来ません。
一人で完結する仕事ならば、そもそも会社組織にしていないでしょうし、フリーランス的にやっているでしょう。
会社は複数の人達が集まる事で、一人の時よりも仕事効率が上がるから、人を雇って運営しています。
従って、仕事能力に「他の人達と協力してやって行く」という事が、どうしても不可欠になってきます。
この際に必要なのが「コミュニケーション能力」です。
「他人の話も聞けて、自分のことも話ができる」と言うのは最低限の必要事項なので、他人の話がしっかり聞けないようでは「仕事能力がない」と思われてしまいます。
一人で作品を創り上げるクリエーターのような人達は、他人の話など聞かなくても良いかも知れませんが、複数人で仕事を行っている職場では「そもそも会話が成り立たない」のでは、仕事にならない場合が多々あります。
もちろん障害を持っている方もいらっしゃるので、コミュニケーション能力にマイナス的な事が生じる場合もありますが、それでも「言われている事をどれだけ理解出来るか」が、仕事能力に直結する事は変わりはありません。
結局のところ、仕事の悩みを解決するには「どれだけ多くの人を理解し、コミュニケーション能力を上げていくのか。」が鍵となるのです。