歴史家のアーノルド・トインビーは「十二.三歳くらいまでに、民族の神話を学ばせなかった国は、例外なく滅んでいる」と言っていました。
自国の歴史を軽んじて忘れ去った時に、「民族の精神的ルーツや、過去の教訓を失い、国は滅びの道を歩んでいく。」と言うことなのでしょう。
日本で言えば、712年に編纂された『古事記』、720年には『日本書紀』が成立しました。
古事記は、神話の部分が比較的多い歴史書で、日本書紀は神話の部分がやや少なく、事実の部分が多い歴史書とされています。
現在では『竹内文書』や『秀真傳』など古史古伝が研究されて、新たな日本神話として信じる方々も増えてきています。
しかし、こうした古史古伝は、歴史学会では偽書扱いされているので、天皇家もその真偽について語ることを許されておりません。
真実は闇の中ですが、恐らくは古史古伝の全てが真っ赤な偽物で、ウソばかりが書かれている訳ではないと思われます。
そうでなければ、何百年も文書が残るはずもなく、恐らくは本当の部分有ったから伝えられてきたはずです。
書かれた時代や、書いた人の立場や環境によって、同じ事実であっても見方が異なるように、こうした古史古伝もきっと共通する部分を、研究し抽出すれば、日本の本当の史実が見えてくる事でしょう。