「何か物事を学ぶ時に大切なことを上げてください」と問われたならば、私は真っ先に「質問力」をあげると思います。
私も師匠について数十年間学んで来ましたが、最初の頃は何を質問して良いのか分からず、師匠に「質問はないか?」と訊かれても「ん〜ありません。」と答えて叱られてました。
「質問がないと言うのは、真剣に考えていないからだ。人は物事に集中すればするほど疑問が湧いてくる。例えば、そもそもなぜ学ぼうと思ったのか?から始まり、学べば学ぶほど、実践すればするほど疑問や質問が出でくるようになって来るのが人間だ。」
歴史に名を遺す偉人たちは押し並べて質問上手が多いと聞きました。
エジソンもリンカーンも湯川秀樹も坂本龍馬も、周りの人達に「なぜそうなるの?」「なぜそれが常識なの?」「なんでそうなるの?」と質問したり、自分で疑問に感じて調べたりしていたそうです。
「質問の数だけ成長する。だから同じ問い掛けを恥じるな!腑に落ちていないから同じ疑問が出るのだから、心のままに訊けば良い!同じ質問を嫌がるよう先生ならば、先生としての資格はない。」とよく師匠が言っていたことを想い出しました。