儒学は中国において長く正統派の学問として扱われていたのですが、宋代になると12世紀ころに朱子という人が出てきて、朱子学が確立されました。
朱子学は、儒教の一種の注釈訓詁学であり、学問的なものです。
朱子は「あらゆるものの中に真理がある」という見方をしていて、それらを探究していこうとします。
これは朱子学における「格物致知(物事の通りを究め、知識を得ること)」と言っても良いかも知れません。
朱子を知らない人でも「少年老い易く、学成り難し」という言葉はご存じかと思います。
この言葉は「偶成」という漢詩に出てきます。
中国では官吏登用の国家試験として「科挙」が千年以上も続きましたが、王陽明の生きた時代の科挙は朱子学に基づく試験でした。
科挙は「知識をどれだけ暗記したか」の試験であり、今の受験勉強によく似た知識暗記型の国家試験でした。
