「生前予約」は非常に自由度が高いのが特徴であり、明確な契約書は交わさないことが多いようです。生前予約はプレニードとは異なり、「葬儀のことを葬儀会社に相談して葬儀のかたちを決めていく。納得できたら、この葬儀会社で葬儀を行ってほしいという意思表示をし、必要ならば会員登録をする」というものです。このため、「契約」の性格よりは「終活」の一環として行われることが多く、「亡くなる前に自分で決めた葬儀を行うための手助け」としても利用する方が多いようです。葬儀会社と話し合っているうちに自分が理想とする葬儀のかたちが定まっていくことはよくあることです。
また、葬儀社との打ち合わせで「希望する葬儀の費用はいくらか」見積書などで分かるので、葬儀費用分の金額を意識して残しておくことも可能です。生前予約を交わした場合、それによって葬儀料金が安くなるケースや香典を葬儀会社から渡されるケースもあります。 なお、「生前予約」の場合、「どこまで行うか」は葬儀会社や個々人によって違いが生じます。たとえば、前払いまで行くケースもありますが、会員登録と相談だけを指して「生前予約」まで行うところもあります。後者の場合は基本的には「会員登録及び生前予約ではお金をとらない」という葬儀会社が多いので、相談に行ってみるとよいでしょう。また、生前予約をする場合でも、「生前予約とはどこまでを指すのか」「自分がやりたい葬儀はこのようなかたちだが、これは実現できるか」などを聞けるようにしておくとより話が進みやすくなります。