昭和天皇が御結婚される時に、婚約されていた方の家系に、色盲の遺伝があって、それが問題になったと聞いた事があります。
「生まれた男の子に色盲が出てしまった場合、軍の指揮官でもある天皇に視覚障害あっては困る」と言うことだったらしいのですが、周りの人達が御結婚を反対する中、昭和天皇は「一旦決めたことを、そんな事を理由に反故にするわけにはいかない。」と言うことで御結婚されたそうです。
天皇家の様な血筋を守らなければいけない家庭事情であっても、そうであるのだから、出生前診断の様なことで「遺伝的選別を重ねていく」と言うのは「人間の品種改良」のような感じがしなくもありません。
「夫婦ともに仕事で一流の活躍をしたい」と言う気持ちを持っていれば、「遺伝子に異常のある子供が生まれると仕事が出来なくなるから、そうした不幸を避けたい」と言うのは分かりますが、医者の予言が100%当たる訳でも無いし、「事前に分かったら出産を避ける」と言うのは賢い選択かも知れないけれど、宿った子供さん達の気持ちはどうなんだろうと思ってしまうことがあります。
因みに現在では、出生前診断で異常が分かると90%以上の人が堕してしまうそうです。