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「なかなか物事を始めようと思っても腰が重たくて…」と言って、新しい事に挑戦出来ないのが人間の常ですが、一旦始めたことを長い間続けることは、始める事よりもっと難しいと思っております。
会社の経営も似たようなところがあるので「創業守成」という言葉がよく使われます。
「起業するのは簡単だけれど、会社を育てて守り続けることは難しい」という事です。
便利な製品や面白いアイディアがあって起業する人達は大勢おりますが、3年間で50%程度の会社が無くなり、10年後には90%の会社が廃業すると言われています。
それほど会社を存続させることは難しく、謂わば「会社経営とは守成なり」と言った名経営者は一人や二人ではありません。
会社は利益を出さなければ存続が出来ないのは当たり前なのですが、利益をどうして出すのか分からないから、主従の関係が社内に生まれます。
会社の社長は毎日毎日「どうしたら会社が儲かるのか?」を考えていますが、社員さんたちは「どうしたら与えられた仕事をミスなくこなすのか?」を考えている方が多いかもしれません。
つまり、利益を出すことをどの程度考え行動しているのかで、その人の社内の地位が決まると言っても過言では無いでしょう。
入社したての方たちは「日々の仕事」に追われ、課長は「課内の仕事の達成率と人間関係調節」に終始し、部長は「会社幹部の動きと会社の利益」に頭を悩ましています。
従って地位が上に成ればなる程「利益を度外視する人間」が増えていくようであれば、その会社は危ないと言えます。
逆に、社員の隅々にまで「利益に対する意識」が強い会社は将来性が大です。