スプーン

スプーン

「どんなに美しく高価なスプーンであっても、スープの味は分からない」こんな事を言った方がおりました。確かにスプーンは食べ物を口には運ぶことが出来ますが、どんなに美味しい料理であっても味合うことはできません。「ただの道具となるな。自分の仕事を自分の心で味わえ」と言っている様に私には聞こえます。私たちはともすればスプーンの様に、皿から口へ移動するだけの心無い仕事をしてしまうことがあります。また相手の気持ちも考えず、言葉を発し、相手を傷つけてしまうことも多々あります。私達は心ある人間なのだから、ただのスプーンになってはいけない筈です。スプーン...
口数

口数

お喋りが上手で口数が多い人は賢く見えますが、そうした人の中に、本当に賢い人はそんなに多くはないようです。頭の回転が速いと、口から言葉が溢れ出て来ると言う感じで「賢い」と思われがちですが、口数が多いと必然的に失言も他の人より多くなります。言わなくても良い、言わない方が良い、人を傷つけてしまう言葉を発する人を見て、周りの人は賢いと思うよりも、その人の人間性を疑うことでしょう。人は古来より、本当に賢くなると「沈思黙考」型の人間になって行くと言われております。言葉一つに一つを大切にして、相手に気遣いしながら話すようになると「この人は、ちゃんと...
優しい

優しい

「優しい」と言う文字は「人に憂う」と書きます。「憂う」とは、他人の気持ちを気遣い、推し量ることを言います。他人の立場になって物事を考えることができることこそ「優しさ」なのですね。本当に優しい人は、行動の前に先ずは「愛の気持ち」があります。目立つ優しさより、された相手も気がつかないような優しさを実践している人が、陰徳のある「本当の優しい人」だと私は思います。また、そう言う人ほど優秀な方だと思います。「優れる」とは「優しい」と同じ字を書きます。例え良い学校出ていなくても、秀れた技術を持っていなくても、「本当に優しい人」が「本当に優れた人」...
学力

学力

60歳を超えて来ると周りの人達も「いまさら勉強と言うものねぇ…」と改めて新しいことに挑戦する事を躊躇する人が多くなります。仕方がない事とは思いながらも「人生100年」と思うと、まだまだ頑張らねば…と言う気持ちも出てきます。刀も研いでいなければ錆びるように、学力も鍛えていないと錆びてしまいます。という事で私も自分自身に鞭を打って、毎日例え15分でも語学の勉強をするようにしております。笑たかだか15分の小時間でも、月にすると450分、年間で5,400分、実に90時間にもなります。学力もコツコツ磨いていけば、切れ味はいつまでも変わらないと信...
小恍惚感

小恍惚感

歴史的に名を残した偉人たちの多くが、この「小恍惚感」を味わっているようです。例えばイエスキリスト様、お釈迦様、孔子様、ソクラテス様の4大聖人はもとより、坂本龍馬、西郷隆盛などの志士たちもピーク・イクスピリアンス(小恍惚感)を体験していたようです。この小恍惚感は悟りとはまた違う感覚のようで、「幸福感」「安らぎ感」とかに近いかもしれません。何の気なしに夕日を見つめていた時に自然と一体となった感じがして「なんて心地が良いのだろう。このままでいたい・・・」そんな気持ちになったことがありませんか?その感覚は時と場所を選ばないようです。私は60才...