武内宿禰は、戦前は有名な方で一円札の肖像にもなっていたので、当時の多くの日本国民が知っていました。
しかし、戦後になると「伝説の人」になってしまったようです。
現代の「歴史学」が、警察の鑑識が鑑定するような感じで、「文献を精査して本物か偽物かみたいなことをやる」とか言う傾向があり、武内宿禰も、一万円札の肖像だった聖徳太子も、肖像から姿を消すと「居なかった者」とされているようです。
自国の歴史に誇りを持っている民族は、なかなか滅びないところがあります。
例えばイスラエルみたいな国は、1948年に土地を貰って作った国家です。
1900年間、祖国が無かったのですけれど、それでも民族の歴史に誇りを持っているからイスラエル国を建国できて、小さい国なのに潰そうと思っても潰れないで頑張って戦っています。
その善悪については言えませんが、日本国も歴史的な人物を否定して仕舞えば、おそらく「根無草」になってしまうような気がします。
何が正しいのかを考えるのは別の問題として、「国の誇り」に当たる部分は捨てるべきではないでしょう。