三島由紀夫氏が自決してから55年が経とうとしています。
彼は東大法学部を卒業して、大蔵省にも入省したくらいのエリートだったのに、「どうして自衛隊基地で自決することになったのか?」いいままで様々な人達が考察してきました。
瀬戸内寂聴さんは、2020年に放送されたNHKの番組内で「三島由紀夫氏は、川端康成氏がノーベル賞を取ったので嫉妬して自決したのではないか。」という様に語りました。
流石に、この瀬戸内寂聴さんの言葉は、「日本文学を支えてきた先人に対する礼がなっていない。あなたは何様のつもりで言っているのだろう。」と憤りを感じた事を覚えております。
瀬戸内寂聴さんが逆立ちしても、三島由紀夫氏の様な美しい小説は書けないでしょう。
せいぜい「不倫は日本の文化だ。」くらいが限界だったかも知れません。
それにしても三島氏の「盾の会」まで作って自決した想い、現代の日本に残っているのでしょうか?
残念ながら、今の若者で、三島由紀夫氏の「日本に対する熱い想い」を持っている人達は少ないようです。
彼が盾の会を作り自衛隊の籠った真意は分かりかねますが、明らかに吉田松陰先生の日本にかける想いとは違っていたように思えてなりません。
何故なら、吉田松陰先生の門下生たちは、日本を実際に変えていく原動力となりましたが、盾の会のメンバーからは、そんな風な立派な人達は出てこなかったからです。
やはり、「良き指導者は良き教育者である」ことが、此処でも証明されているのではないかと思います。