「自分は何者なのか?」と他人に問われて「私はこういうものです。」と明確に答えられる人は、きっと少ないことでしょう。
答えられたとしても、「〇〇会社の社長です」とか「〇〇の仕事をしてます」と言って答える方が大半だと思います。
そうした所属組織の名前や肩書きで自分を紹介するのではなく「私はこうした使命で生きてます。」の方が、本来のその方をよく表している気がしますが、そんな自己紹介をしている人を、私は今までみたことがありません。
それは、「自分の天命、使命を知っていたとしても話さないのか?」それとも「そもそも天命、使命を知らないのか。」のどちらかだと思います。
天命と使命の違いについて、よく質問を受けますが、一言で答えるとすると「天命は神から与えられたミッション」であり「使命は今世、自分が課題として持って来た問題集」とも言えるのではないかと思います。
言い換えると「天命は大目標」「使命は中目標、小目標」と言った感じでしょうか。
従って天命が大きければ、その仕事に全てを捨ててでも邁進しなければなりませんが、「天命がそれほどでもない」と思うのであれば、多少この世的に賢いものの考え方をする必要もあるかと思います。
要するに「変化しないことをもって由とする人生」と「変化していきながらも、生き延びて行くことを由とする人生」の選択があると思うのです。