「綸言汗の如し(りんげんあせのごとし)」とは、「一度出た汗を引っ込めることが出来ない」ように、「君主や賢人が発した言葉は取り消せないので気を付けなさい」と言う意味です。
これは別に、君主や賢人でなくても当てはまる事かと思います。
あなたが何気なく言った言葉で、言われた人が一生傷つく事もあります。
あなたが深く考えないで発した言葉で、自らの命を絶つ方もいらっしゃいます。
マスコミの方達は「言葉を武器」にしていますが、言葉には殺傷能力がある事が分かって仕事をしているのか、疑問に思う時が多々あります。
被害者のプライベートを事細かに記載したり、加害者の家族親族まで攻撃したり、言葉のプロとは思えない時もあります。
子供達の心が壊れれ始めるのも、「親御さん達の言葉」からと言われています。
「あなたなんか産まなきゃよかった。」とお母さんが放った言葉で、どれだけお子さんが傷つくか分かりますでしょうか。
「あなたなんか居ない方がいい。」という言葉を投げかけられた子供達は、いったい何処へ行けば良いのでしょうか。
しかしながら、言葉は簡単に心を傷つけることも出来ますが、言葉で癒すことも出来ます。
「ごめんね。辛いことを言っちゃったね。もう二度とお母さんは言わないから…許してちょうだい。本当は、あなたが居てくれるだけでお母さんは幸せなの。」という言葉を、子供達に与えるだけで、言葉で傷つきた傷口が閉じる時もあります。
子供達はとても素直なので、言われた言葉をストレートに捉えます。
だからこそ、叱るときはオブラートに包ませ、褒める時には思い切り褒めてあげる事が、子供達の心を育んでくれるのでしょう。