「侘び寂び(わびさび)」は外国語にし難い言葉として時々紹介されます。
「詫び」は「わびしい」と言う、気落ちした感情から来ていると言われております。
「寂び」も「さびしい」を由来とされていて、物悲しい感情を表現しています。
「侘び寂び」も漢字で考えてしまうと考えてしまうと解り辛くなりますが、ひらがなや音で考えると、何となくその意味することが分かったように感じられるので不思議です。
「わび」には「和日」の意味が含まれ、言い換えると「調和する時間」とも言えます。
「さび」は「差日」の意味があり、「違いを感じる時間」とも言い換えられます。
つまり「わびざび」は「調和した美しさと共に、個々の特徴を愛でる」とも言えます。
「あなたは世界に一つだけの花」でも「そうした花々が美しく咲き乱れる事で、調和のとれた全体の美を創り出すことが出来る」と言う意味であると解釈する事もできます。
人は生まれた以上、いつかは死ぬ運命を背負って生きていますが、それは花々も同じ。
であれば、生前葬のように生きているうちに、多くの人に自分の花を愛でて貰うことは何の恥でもありません。
いやむしろ、愛でて貰う事で、多くの無名の花々がこの世に生きた証が作れるのでは無いでしょうか。
侘び寂び
2025年01月03日 | 雑記帳