「和学」・・・余り聞き慣れない言葉かと思います。
国学と言い換えても良いかも知れませんが、厳密に言うと若干の違いがある様です。
和学は「縄文時代から伝わる日本独自の考え方や作法または信仰を研究する学問」。
それに比して国学は「和歌や古事記、源氏物語といった日本の古典を研究し、日本古来の精神や思想を明らかにしようとした学問」とされます。
「どう違うのか?」と言うところですが、要は「渡来の考え方が入っているものも対象としているのか。それともそれを排除したものを対象としているのか」と言うところです。
和歌や古事記にも中国大陸からの儒教や仏教の思想が入り込んでおります。
それ故「日本古来」と言うことからすると少し異なります。
例えば大和言葉や相撲や温泉などは、日本古来の文化と呼べることでしょうが、漢字となると純粋な日本文化とは呼ばないかと思います。
漢字も日本式に変化修正されたとは言え、漢字の本来の由来は日本人の心とは少しかけ離れている場合もあります。
例えば「愛」という字は「心を受ける」と言う意味が込められていますが、日本人の考え方からすると「心を与える」事が愛だと感じている方が大和言葉に近いように思います。