どこの組織にも良きリーダーが居れば、悪いリーダーもいます。
その両方を観察しておくと、自分がリーダーとなった時に、どちらも良き教科書となり得ます。
悪いリーダーは、それなりに結果は出しますが、人が付いていかないタイプが多いのが特徴です。
何故なら彼らは、権力を握るまでは、嫌いな人でもゴマを擦ったりして、自分のグループに取り込み勢力を拡大しようとします。
しかし、いざ権力を握れば途端に邪魔な人間を切り捨てていくのが常です。
この「手のひら返し」のような態度が信用ならないと、大抵の人が離れていく訳です。
しかし、それでも離れない人達もいます。
その人達こそが、悪いリーダーの候補者達となります。
彼らは虎視眈々と、ごまをすりながらリーダーの地位を狙い、タイミングを見計らって一気に革命的な行動を起こすからです。
良きリーダーは、権謀術数を嫌います。
「ついて来い!」と言うよりは、部下達に押し上げられてリーダーとなっていきます。
何故なら、良きリーダーは信用を大切にして、部下たちとも信頼関係が成り立っているから「彼ならリーダーとして適任だ」と自然に押し上げられるのです。
しかし、良きリーダーだからと言って、有意義な結果を出すとは限りません。
良き結果=良きリーダーとならないところがあるので、結果だけを観察していたのでは、その見極めは難しいのでしょう。