アスリート達が「ゾーンに入った」「フローに入った」と言う言葉を発したり、耳にしたりしますが、どんな状態のことを指すのでしょう?
難しく考えると「潜在意識の解放」とか「顕在意識の淘汰」、脳科学的には「ドーパミンやセロトニンなどの気分をよくする神経伝達物質が、脳から放出された状態の事」を言うのかも知れませんが、簡単に言い代えると「中今」と言うことになるでしょう。
「中今」とは「今この時を楽しみ集中する」と言うことなので、まさにゾーンに入ると同じ状態「完全にのめり込んでいる状態」と言うことになります。
人は「自身が持っている集中力が仕事を行う」と言われていますが、この集中力を磨くために、書籍を読んだり、瞑想したり、勉強したり、あるいは日々過酷な練習をしているのでしょう。
ある一定の高い心の集中力が、身体にも影響を与え、とんでもない潜在能力を引き出すのでかもしれません。
集中力は「心のベクトルの強さ」「念の強さ」に比例します。
集中力が弱いと「念」の力も弱くなります。
楽器の演奏者は、ある領域を超えると楽器を選ばないと言います。
どんなに安い楽器であっても、同じ楽器を奏でた素人よりも上手に音を出すことが出来るそうです。
その後、同じ素人がその楽器を使って演奏すると、見違えたような音になると聞いたことがあります。
こうした事象を聞くたびに「一流の演奏者が念の力を使って、楽器そのものを変えてしまったかのではないか」と私は感じてしまいます。