「一念三千」今から一千数百年前に中国僧侶の天台智顗が説いた教えです。
「人の心は常に揺れ動く。異性を見ては揺れ、食べ物を見ては揺れ、他人を見ては嫉妬したり羨んだりする。様々な想いに翻弄される。まるで壊れた羅針盤のようである。そうであっては正しい人生は歩めない。幸せにはなれない。心の針は、常に北を示す羅針盤のように、神仏の方へ向いていなければ正しい人生航海は望めない。」
その様にお話しして、心が何処に向いているのかのチェックの大切さを教えてくれました。
現代人の様に様々な快楽や欲望渦巻く環境の中に生きていると、嵐の中の船のように波に翻弄され、行き先につかないどころか難破してしまいそうになります。
心の針を何処に向けるのか?
これが人生を形づくりという事なのでしょう。