仙人と聞いて皆さんはどんな姿を想像しますか?
多分、髭を生やした白髪の老人をイメージされるかと思います。
これは絵本や映画の影響が強いからだと思われますが、もともとはインドのヨガ行者から中国に入り「霞を食べて生きている老人」のイメージが生まれたようです。
日本では役小角が有名ですが、彼は超能力を持っていたと言われ、当時の朝廷に危ぶまれ命を落とす事になりました。
基本、仙人は単独を好みます。
世間から隔絶された世界で、自分だけを見つめ修行をします。
ですので独りよがりで、社交的な事を嫌う人の事を「仙人のような人」と評するわけです。
だからと言って仙人がいけない訳ではないのですが、彼らは人との接触を好まないので、良くも悪くも世間に対する影響力が少なくなってしまいます。
それ故に、悪にも善にも、天使にも悪魔にもなり難いと言う感じになり、安定感を求めるには良いのかも知れませんが、積極的なユートピア建設には力になりません。
せっかくこの世に生まれ、大勢の仲間がいるのに「一人ぼっちの人生」は何だか悲しいですね。
「他人は他人」と仙人のように生きてきた人も、行きたいと思っていた人も積極的に世の中に関わって欲しいものです。