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第16代アメリカ大統領エイブラハム・リンカーンの初恋の相手はアン・ラトリッジと言われています。
リンカーンと言えば、悪妻持ちで有名でもありますが、彼の初恋はとても純粋で、とても悲しいものだったとデール・カーネギーは著書「知られざるリンカーン」の中で綴っております。
アンには婚約者が居たのですが、エイブラハムの事が好きになり、彼もアンに心を奪われて行きます。
しかし彼女には婚約者がいるので、その愛を成就させることは叶いません。
そうした悶々とした日々の中で、アンは当時流行っていたチフスに罹り、22才の若さで亡くなってしまいました。
リンカーンの悲しみはどれほど深かった事でしょう。
アンの無念さは如何許りであったことでしょう。
それでもリンカーンは、その苦しみと悲しみを超えて、大統領を目指し立ち上がりました。
彼の人民に対する愛が深いのは、「アンへの愛がとても純粋で、かつ深かったからだ」とカーネギーは評します。
本気で人を愛したことがある人は、その対象が変わっても本気で愛を与えることが出来るのですね。