人は価値観の多様性を認めることが出来ると、他人に対して寛容になれると言います。
自分は時間に厳しいからと言って、子供達にその価値観を押し付けた場合、そこに不幸が生まれる場合があります。
「時間はちゃんと守りなさい。私は小さい頃から時間だけはしっかり守れる子供だったのよ。だからあなたも起きる時間、勉強の時間、寝る時間はきちんとしましょうね。」
こうして子供の教育と言って、自分の価値観を子供たちに押し付けたりしているのは私だけではないかと思います。
例え自分の子供であっても、人格は別個の人間です。才能も違えば価値観も異なります。
ある子は勉強は出来ないけれど人付き合いが上手と言う子供もいれば、時間にはルーズだけれど人には優しい子供もいます。
その子供に対して時間に厳しい親が、その子がどんなに人に優しくても、どんなに勉強が出来ても「時間を守る」と言う価値観に囚われたならばどうでしょう。
きっと優しい子供に対しても、その価値観を押し付けて、その子の優しい性格を見てあげられなくなってしまいます。
自分と違う価値観を持つ人に対しても、寛容さを持って見ていかなければ、世の中は価値観のぶつかり合いばかりのギスギスした世の中になってしまいます。
最近では「ダイバシティ」と言うそうですが、言葉は変わろうとも価値観の多様性を認めれば戦争も少なくなることでしょう。