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「人事を尽くして天命を待つ」と言う言葉がありますが、現代の解釈では「やるだけの事はやって、あとはお任せしよう」的な感じで使われている様です。
しかし本来の意味は「天命を知り、自らの努力を惜しまない」と言う意味であると、私は師匠から聞いております。
もしそれが本当ならば、全く逆の意味になってしまいますね。
「天命を全うする事が良い結果を生むのだから、結果を待つのではなく、天命を尽くすことに努力する事が何より大切だ」と師匠は言いたかったのだと私は解釈しております。
そもそもここでも使われている「天命」とは何なのでしょう。
以前も書いた事がありますが、「使命は今世のあなたの命の使い方」であるのに対し「天命は幾転生しても変わらない、あなたの魂の使い方」になります。
と言うことは「天命の為に人事を尽くす」のは当たり前の努力という事になります。
そうなると「天命をして天命を待つ」と言うのはおかしくなります。
結局のところ、本来の「天命」の意味が「神様や仏様」などの「見えざる手」の意味に変わって来てしまっているとので、ややこしくなってきているのですね。
「天命のために人事を尽くす」と言う事が、本来の「人としての最大の喜び」となると言うお話でした。