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「あの頃の事は思い出したくない」
「トラウトが蘇るから忘れたい」
過去のことに縛られて、現在も苦しんでいる方々を診るにつけ、いつも思うことがあります。
「私達は過去に生きている訳ではなく、今を生きている。今この瞬間がなければ明日もやって来ない。今が幸せならば、過去も未来も関係ない」
この様な考え方をお伝えすると「それはあまりに刹那的ではないですか?今が幸せならば未来なんかどうでも良いと考えたら、童話アリとキリギリスのキリギリスみたいになってしまいますよ。」と反論されます。
私はキリギリスの様に「面白おかしく、自分だけの楽しさを追求して今を生きればそれで良い。」と言いたい訳ではありません。
「ご自分が心底楽しいと思う時間を大切にされたらどうですか?」
「過去の嫌な思い出や人に引っ張られるのではなく、不安な未来に心を乱されるのでもなく、ただ今この瞬間に生きていることに感謝して、自分と目の前にいる人を幸せにする。」
それだけで充分幸福ではないでしょうか。
「今が楽しい!」と心から思える人で、私は不幸な人を見たことがありません。
「以前こんな苦しい事があった」
「未来が不安でしょうがない」
こういう人達で幸せそうな人を見た事もありません。
過去は過ぎ去った今、未来は今の連続した先の延長。
であるならば、今を幸せにすれば未来もきっと幸せな筈です。
今が幸せならば、過去の思い出も今の幸せを創る為に起きた出来事に思えてきます。
と言うことは…今が幸せならば過去も未来も幸せ!
そう言うことになってきます。