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古来から人は蝶をミステリアスな生き物と考えていたようです。
ギリシャ語で「プシュケー」と言えば「息」を意味します。
それから転じて「生命」「人間の魂」さらに「蝶」を表すようになりました。
インドネシアや沖縄では蝶を「先祖の霊」や「魂」の象徴として見ていたようです。
私の家でも「お彼岸には蝶になって御先祖様が家に帰って来る」と言って、迎え火を用意していました。
すると、蝶が何処からともなく飛んできた事を、不思議に思って眺めていた事を今でも思い出します。
またお葬式にも頻繁に蝶を見かけました。
冬には流石に見ることはなかったですが、小学生3年生の11月に叔母が亡くなり、その葬式が終わった後の帰り道に、綺綺麗な蝶が一匹、道端の水溜まりの周りを飛んでいるのをみた事があります。
とても幻想的に感じて、何故か「邪魔してはいけない」と思ったことを記憶しております。
蝶の命が儚い分、ミステリアスな感覚と共に「虫の知らせ」的な不思議さも感じてしまいますね。