上記のようなお問い合わせがよくありますが、生前葬を行った方の遺族のご意向でお葬式を行ったり行わなかったりします。と言うのも、生前葬の主催はご本人様ですが、お葬式はご遺族が主催者となって行う行事だからです。また生前葬されて亡くなった方の社会的な事情でどうしてもお葬式をやらざるを得ない場合もあります。例えば「会社の社長が亡くなられたけれど、生前葬は3年ほど前に行ったので社葬はどうする?」と言った場合は、生前葬で「社葬はやらない」と宣言した場合などは行う必要はありませんが、「取引先様の関係もあるし社葬をやらないわけには行かない。」といった事情があれば、お葬式を行ったも良いのではないかと私共は考えております。また、「親戚や近所の手前お葬式をやらないわけには行かない」とか言った事情もあるかもしれません。(お葬式は行わなくとも原則、火葬は行わなければなりません。 )
しかし基本的には生前葬はお葬式のご遺族の経済的負担・精神的負担を軽減する役割もありますので、葬式を大々的には行わないことが多いのは確かです。とは言っても、「生前葬=お葬式」と言うような感じで、あまり固定観念にとらわれないで、フレキシブルに生前葬やお葬式の事を考えて行くことも、これからの時代には必要なことかもしれません。