最期、この世を去るときに一番難しいことに「執着」があります。
大抵「死を怖がる人の多くは執着するものが多い人」と言われています。
命そのものに対する執着は勿論ですが、愛する家族との別れ、地位や名誉や財産への思い、本人自身の肉体への執着…
こと細かにあげればキリがないことでしょう。
でも、こうしたものはあの世には持って帰れません。
お坊さん達は「三途の川を渡る時、身につけたモノが重ければ重いほど、川を渡るのに難儀をし、その重さで川に沈んでいく」と教えてくれます。
この身につけたモノこそ「執着」そのものです。
そうなると持って帰れるモノは「心」しかないという事になります。