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何事にも「作法」は存在します。
製造現場においても、人間関係においても、生活様式においても様々な作法があり、それらを習得した方々が「仕事が出来る」「しっかりとしている」「真面目にみえる」と言われます。
それぞれにおける作法は、その置かれた立場が変われば、全く関係性が無くなるものなのでしょうか?
私は少なくても日本における作法には共通点が存在するように思えます。
しかし日本では作法を伝授する時に、教え子たちに事細かに教えることは少ないようです。
謂わゆる「見て学べ!」と言うことでしょう。
また日本の作法は効率と言うよりは丁寧さを重視しております。
欧米などでの作法や手順は「効率化」を限りなく求めます。
もちろん日本の製造現場においてもTOYOTAの例を出すまでもなく、効率化は重要課題です。
しかしながら古来から日本では、効率化よりも細部にこだわる丁寧さを求めている様なところが多々ありました。
伝統工芸品は勿論のこと、おもてなしなどのサービスにおいても「丁寧さ」は随所に求められ、そして実行されています。
それは常に自己よりも相手に重向をおいているからに他なりません。
「相手がどう使うか?」「どう思うか?」
日本の場合の関心は、常に自己よりも他人にあるのです。