小さなことでも毎日続けることは、とても難しいことだと思います。
でも私達は本能的に続けている事もあります。
例えば食べる事、寝ること、おトイレに行くこと。
「本能的なことだから当たり前だろう」と言われてしまいそうですが、それが当たり前のように出来ない方も、世の中にはいらっしゃいます。
精神的な事で摂食障害や睡眠障害になる方が多くなっていると聞きます。
かたや自発的に毎日同じことを続けている方もおります。
「40年以上、毎朝早起きして冷水を浴びている」という御老人にお逢いした事もあります。
12才から毎朝毎晩お祈りを欠かさないという女性宗教者の方にも会った事もあります。
その彼女は自分のことは祈らないそうです。
「世界の平和と安寧を、いつもお祈りしています」と彼女は静かに語ってくれました。
まるで本能のように、「祈ること」「冷水を浴びる事」を続けることは可能であるという証明です。
毎日の習慣を続けている人達に共通している事は「自分だけの事を考えて生きていない」という事だと気が付きました。
彼らの目はいつも自分より外を観察しています。
冷水を浴びているご老人は浴びている間「家族の健康を祈っている」と仰っていました。
自分の健康を祈っての冷水浴びではなかったのです。
他の人の為だからこそ、何十年も続けることが出来るのかもしれません。