人間生きていれば数多くの悲しみに出会います。
悲しい出来事を好き好んで選ぶ人はいないかと思いますが、こちらが求めようと求めまいとやって来てしまうものです。
悲しい出来事が起きた時に、大きく分けて二つの反応があるかと思います。
一つは、悲しみに苦しみ悩み、自己憐憫に陥り、時には腹を立てて怒りをあらわにする人。
もう一つは、どうしてこんなに悲しいのか内省し、自分を鍛えてくれる砥石のような存在だと捉え、自分の内側にある途方もない力に気付く人。
悲しみに効用があるとするならば、後者の人のような気持ちに成らなければ、得られることはないでしょう。
そして、悲しみから何かを得た人ほど、他人に優しく成れるのではないかと思います。
悲しみを多く味わってことがある人ほど、自己中にはなれません。
深い悲しみで苦しんだ人ほど、他人がどんなことで傷つくのかを知っています。
太陽のような人は、それだけ悲しみを燃やしてきたからこそ、人の心を暖めてくれます。