お葬式における平均支出金額についてお話いたします。金額については、「お葬式に関する全国調査(2020年)」によります。

【一般葬】

一般葬とは、家族・親族だけでなく友人・知人・職場関係の人にも参列してもらう葬儀形式です。一般的に、通夜と告別式を執り行います。

どれくらいの会葬者が訪れるのかが予想しづらく、想定以上の人数が参列するケースもあり、当初の見積もりよりも葬儀費用が高くなることも少なくありません。葬儀費用の平均は149万3,624円です。

【家族葬】

家族葬は、「家族・親族」などの限られた人数だけが参列する、小規模な葬儀形式です。一般葬と同じく、通夜と告別式を行います。 会葬者が少なく、式場も小さくなるため、葬儀に関する費用が全体的に抑えられる傾向です。ただし、会葬者が少ない分、香典も少なくなります。葬儀費用の平均は96万4,133円です。

【一日葬】

一日葬は、通夜を行わず、1日で告別式と火葬までを行う葬儀形式です。葬儀にかける日数が1日だけで済むため、遺族や親族の時間的な負担が少なくなります。

費用面でも通夜を行わない分、会場費用や飲食代を抑えられるため、少額となる傾向です。葬儀費用の平均は85万1,461円です。

【直葬・火葬式】

直葬式・火葬式は、火葬のみを行う葬儀形式です。通夜・告別式は行わず身内だけで葬儀を済ませます。日数がかからず、葬儀会場も借りなくて済むため、費用は最も抑えられるでしょう。

ただし、直葬式・火葬式の場合でも葬儀社に依頼し、火葬の手続きを行う必要があるため、葬儀費用はかかります。葬儀費用は平均で44万5,376円です。

まとめると、一般葬は約150万円、家族葬は100万円弱、一日葬は90万円弱、火葬だけの式は45万円弱かかります。今は「人の密集を嫌がることもあり、家族葬が多くなってきております。とは言っても、最後のご挨拶なので、なにか寂しい感じがしますね。「感謝の会」を生前に開催しておけば、一般葬の約150万円が約100万円となり、50万円以上の節約となると同時に、ご遺族の精神的負担も大きく軽減されることでしょう。