トランプ大統領が2期目に入り、上り調子になってきたアメリカですが、10年前までは「2つの毒」に侵されていました。
一つは「国民が、みな節税に走った。」ということです。
国民が一生懸命、税金を払わない方向に走り、なんと政府がそれを奨励していたりしました。
そのため節税産業が流行り、国民はみな税金から合法的に逃れようと躍起になっていました。
だから国は税金が余り入らず、非常に苦しくなったので、他の国に「金をよこせ」と言う愚かなことまで言っていました。
もう一つは「悪平等が蔓延った。」ということです。
誰でも赤ん坊として生まれたならば、スタートは平等です。
やがては大統領になる子供であっても、将来どのようになるかは、その段階では未知数です。
「本人の努力精進」「色々な人間関係」「様々な幸運」が重なって、やがて大統領になる人が出てきます。
もし「一生懸命に努力している人も、怠けて遊んでいる人も、同じ待遇にせよ!」と、結果平等を主張したならば、一生懸命に努力する人が居なくなるのは当然なことです。
その上、社会保障などを受けたり、補助金だけを貰って生活する人達ばかりになったら、国は確実に衰退して行きます。
こうした10年前のアメリカを見た時に、我が国日本が「まさにその状態にあるのではないか」と、錯覚してしまいます。