動物農場

動物農場

1900年代に活躍したジョージ・オーウェルの著作に「アニマル・ファーム(動物農場)」という作品があります。農場で人間に飼われている動物たちが反乱を起こす物語です。その小説で鶏は「私達雌鶏は、本当は雛を育てたいのに、毎日卵を産まされて、栄養価が高いので人間に食べられている。それだけの犠牲を払っているのに、人間は卵を産まない。けしからん!」というような事を言います。また牛は「私達牝牛は牧草を食べたり水を飲んだりして、毎日ミルクを出している。それを牛乳として飲んだり、チーズやバターに加工したりして、人間の役に立っている。しかし、人間は搾取す...
煉獄

煉獄

「煉獄(れんごく)ってなに?」と、依然鬼滅の刃の映画が大ヒットした時に、よく質問されました。ローマはカエサルの時代、ゲルマン民族へのキリスト教の布教の際に、「イエスを信じる者は天国へ行くが、信じない者は地獄へ堕ちて二度と天国には戻られない」と言う伝道の仕方をしておりました。そうしていたところ、ゲルマン人から「ではイエスが生まれる前の先祖達は、皆んな地獄なのか?」と言う疑問があがり、伝道者達は苦し紛れに「イエス以前に亡くなったもの達は、煉獄という天国でも地獄でもない世界におり、子孫がキリスト教の信者になった時に、煉獄から天国へ上がれるの...
人間とは?

人間とは?

最近「人間学」という言葉をよく見るようになりました。「人間学とは、人間とは何か?を様々な角度から探求する学問」という定義がなされていますが、「届きそうで届かない」もどかしさを感じる学問のような気がします。人間の外見を科学的アプローチから観れば「医学」になるでしょうし、思想や考え方など心的面から観察すれば「心理学」や「哲学」にもなっていくでしょう。「人間の外見にソックリなロボットは人間であると言えるのか?」と言うようなテーマの映画もありましたが、果たして映画の結論の様に「感情のある無し」で人間かどうかを判断できるのでしょうか?人間そっく...
キリスト教と哲学

キリスト教と哲学

キリスト教が、世界宗教となる転換点が3回あったとされています。1回目はパウロによる伝道です。キリスト教を迫害していたパウロ(サウロ)か回心したことで、キリスト教の伝道が大きく動きました。2回目はアウレリウス・アウグスチヌス(聖アウグスチヌス)の登場でしょう。彼は「神の国」という大著を残し、古代キリスト教において、最大の影響を及ぼしたと言われています。3回目はイタリアのトマス・アキナスが挙げられます。彼は哲学者でもあった為、「哲学大全」や「神学大全」を著し、スコラ哲学を大成させました。彼らによって、キリスト教は哲学と結びつき、「教育によ...
悪の凡庸さ

悪の凡庸さ

第二次世界大戦におけるドイツに対して、ユダヤ人政治哲学者のハンナ・アーレントは「全体主義」「帝国主義」「権威主義」国家という危険的な体制が存在することを指摘しました。また、戦後裁判によるドイツのアイヒマン(列車に大勢のユダヤ人を乗せて、ポーランドのガス室収容所に送った責任者)に対して、「悪の凡庸さ」という言葉を使い、同胞であるユダヤ人から多くの批判を受けました。彼女は「アイヒマンは特別な悪人ではない。役場の職員を連れてこようと、市会議員を連れて来ようと、国家公務員を連れて来ようと、アイヒマンの立場に立ったら、全員同じことをするだろう。...