自分の最期を考える②

自分の最期を考える②

昨日に引き続き、中村仁一先生のご著書「大往生したけりゃ医療とかかわるな」から、自分の死を考えるための具体的行動をご紹介致します。③別れの手紙、録音、録画を準備しましょう突然の別れに対しては、どうしても「ああすれば良かった」「こんなことしてあげとけば良かった」などの後悔と、故人と話がしたいと言う想いが出てきます。そんな時に、家族や親しい人達への想いを綴った手紙、録音、動画があれば、お世話になった皆に対してお話は出来ませんが、自分の想いをいくらかでも伝える事が可能です。手紙には手紙の良さがありますので捨てきれませんが、私は動画をお勧めして...
自分の最期を考える①

自分の最期を考える①

中村仁一先生がご著書「大往生したけりゃ医療にかかわるな」の中で書かれております「自分の死を考えるための具体的行動とは」の中から抜粋を、今日はご紹介したいと思います。①先ずは遺影を撮っておきましょう遺族が案外最初に困るのが、遺影用の写真の選択です。自分が気に入ったものを残しておけば、草葉の陰から見ていても安心です。②遺言をしたためておくましょう遺言には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘書証書遺言」の3種があります。遺言にもルールがあり、そのルールから逸脱すると無効になってしまうので、公正証書遺言を作るのが一番良いでしょう。遺産相続で、...
生死一如

生死一如

生きる事と死ぬ事は本来セットの筈なのに「死んで花実が咲くものか」「命あっての物種」「死んでも命がありますように」と、生きることのみが謳歌されてきました。その為、死に対する知識や想いが親から子に伝わらず、自殺したり「誰でも良いから人を殺したかった」などと言う輩が沢山出てくるようになりました。人生を本当の意味で生き切るには「死の知識」が、どうしても必要ではないでしょうか。最近では「死」と言う言葉も「自殺」と言う言葉も、YouTube等では表示出来なくなったりしています。確かに悪意を持った「死」と言う言葉は毒になる事でしょう。しかし「真剣に...
最期の医者

最期の医者

「自然死」を勧める中村仁一先生は、現場で頑張っておられるお医者さんであるからこそ、このように仰っておられます。「死にかけの人間が医者にすがるのも、あまり感心しません。何故なら、いかに生きるのか、いかに死ぬのかは人生の問題で、医療で解決できる問題ではないからです。医者は医学の勉強をして医師免許を持っています。しかし特別に人生勉強をして来た訳ではありませんし、人生修行もしていません。また、さしたる人生経験もありません。そんな医者に、如何に死ぬかと言う、難しい人生問題を突きつけるのは可哀想すぎます。医者には荷が重すぎて逃げ回ることしか出来ま...
看取り

看取り

「看取り」には「看取られる」場合と「看取らせる」場合があります。本来は年寄りの役割は「自然死」を家族に「看取らせる」ことにあるかと思います。「看取らせる」と言う言葉には、強制的な意味合いが含まれている感じがしますが、そこには大きな愛がある様に思います。「こうして年老いて自然に枯れてゆく自分の姿を、子や孫達に見て死と言うものを学んで欲しい。いずれは自分も死ぬことになるのだから」と言う想いもあるでしょう。また「最期に逝く時には、大切に想って来た家族に見守って逝きたい」と言う願望もあるでしょう。ですので「看取らせる」場合は、本人の決心、希望...
もっとも大切なモノ

もっとも大切なモノ

私たちは文字通り「裸一貫」で生まれてきました。御守りもパワーストーンも十字架も持って生まれて来てはいません。神様からすると「身体以外に何も要らない」という事なのでしょう。それから成長するについて、必要な食べ物、住む場所、衣服を身に付けていきます。衣食住は身体を守る上で必要最小限であるから、無人島で独りで生きるとしても必要になります。お金や車や地位や名誉は全てオマケです。なくても生きていけるモノです。オマケがあっても無くても、決められたゴールに向かって歩きしか道はありません。「決められたゴール」は、どんな国に、どんな環境に産まれようと「...