執筆者 西村 | 2024年12月27日 | 老化
今は多くの方が病院でお亡くなりになるのが現状です。50〜60年前ですと、病院で亡くなるよりも自宅で息を引き取る方が多かった気がします。「自分の命が消える瞬間、あなたは何処で迎えたいですか?」という質問をされたら、あなたはどの様にお答えになりますか。それこそ「死に場所」と言う事になりますが、私は「出来れば空を見て死ねれば良いな」と思っております。後始末のことはあまり考えていないので、そんな勝手な事を言っておりますが、出来れば青い空と太陽に照らされながら草原の中、心地よい風に吹かれ「あゝいい人生だったな」と言って、この世を去りたいと思って...
執筆者 西村 | 2024年12月16日 | 老化
病院では自然死はあり得ません。何故なら処置をしなければ許されない場所だからです。またお医者さんも何もしないで、ただ死を待つことには耐えられないでしょう。ですので殆どのお医者さんは「自然死」を知らないそうです。人が自然に死んで行く姿を見たことがないそうです。「死」と言う自然の営みは、本来穏やかで安らかだったはずです。それを医療が関与することで、より非人間的なものに変貌させてしまったと叫ぶお医者さんがいるくらいです。一番の怖がりはお医者さんだとも言われています。それは悲惨な死ばかりを目の当たりにしてきたから「何とか生かせてあげたい」と、死...
執筆者 西村 | 2024年09月26日 | カウンセリング, 老化
夫婦や親子はお互いが空気のような存在になってしまい、居るのが当たり前、居なくても気にならない…そうな風にいつの間にか、なってしまいます。そして、失った時に酷く後悔します。大切なものは既に与えられていることが多く、何かを追い求めている時は、大切なことを蔑ろにしてしまうのも人間です。私もそうして多くの大切なことを無くしてきました。時には、こうして振り返ることも必要ですが、振り返ってばかりもいけないと思います。「ああすれば良かった。こうすれば、こんな事にならなかった。」そう思うことは多々ありますが、過去は修正出来ません。修正出来ないことに、...
執筆者 西村 | 2024年09月22日 | 老化, 雑記帳
お彼岸になると、既に亡くなられた御先祖をお迎えするために、迎え火を用意したりします。またこの時期は、農作物収穫の感謝の祈りを込めて、お祭りも開催されたりもします。いよいよ秋が近づいて来た感があり、有り難いような物悲しさを感じたりもします。それは冬が来る事を思ってしまうからなのかも知れません。私は元来寒いのは苦手なので、冬があまり好きではありません。一時期新潟に住んでいたにも関わらず、スキーなどのウインタースポーツはやる気が起きませんでした。「何故わざわざ寒い郊外に出て、冷たい思いをしてまで、汗をかかなければならないのか」理解出来ません...
執筆者 西村 | 2024年05月20日 | 老化
2023年の統計では日本の死者数は約159万人で、出生数約76万人の約2倍を超えました。このままですと死に直面する方が急増し続け、もはや病院などでの収容が追いつかなくなるそうです。そうなると「何処で、誰が、最期の時を看取るのか」が問題になってきます。一人ぼっちで誰の見送りもなく、この世を去ると言うのでは、人生の最期の瞬間としてあまりに悲しい感じがします。また別のアンケートでは、介護されている高齢者の3人に1人が「死にたい」と考えた事があると言います。悲しい事に、高齢者で自殺する方の95%は、家族と同居している方達だそうです。その理由は...
執筆者 西村 | 2023年09月14日 | 生前葬(感謝の会), 老化
あるアンケート結果がとても興味深かったので、ご紹介いたします。世界的に行われた80歳以上の男女に聞いた「人生において後悔があるとしたら何ですか?」と言う問いに対するアンケート。上位結果は下記の通りです。3位は「他の人にもっと尽くしてあげれば良かった」2位は「その時の幸せをもっと噛み締めれば良かった」1位は「他人がどう思うか気にしなければ良かった」私達は一人では生きていません。多くの人達を愛し、多くの人達に愛され、その人たちと仲良く暮らそうと日々努力している存在です。それでも80年以上生きて来られた方でも、悔いが残るのは「自分と他人との...