執筆者 西村 | 2024年12月19日 | カウンセリング
私を含めて誰でもそうなのですが、人は「自分だけのものさし」で他人を評価します。それが良い時も、役立つ時もありますが、大抵は「色眼鏡」と同じように、その人をまともに観ていない場合が多いようです。例えば伴侶の不貞を疑う時に「妻はきっと不倫をしているはずだ」と疑う夫は、自分も不倫をしている確率が80%を超えると言う統計結果もある位「自分がしているから相手もしている」と考えてしまうそうです。従って自分が「あなたは〇〇してそうだ。」と言う人こそ〇〇している確率が80%以上あると言うことになります。ここに「他人を評価する時に、人は自分を物差しとし...
執筆者 西村 | 2024年12月15日 | カウンセリング
フランスの数学者、哲学者として有名なパスカルは、「人間は考える葦である」などの多数の名文句や、「パスカルの賭け」などの多数の有名な思弁がある遺稿集『パンセ』の著者として有名です。また「パスカルの三角形」「パスカルの原理」「パスカルの定理」などの発見でも知られています。その中でも、あまり内容が知られていないのが「パスカルの賭け」です。これは「パスカルの確率論」とも呼ばれていますが、端的に要約するとこんな感じです。神やあの世がある確率は五分五分ですが「神はいる」と信じ、その信仰を持って立派な人生を生きていた人が、死後信じていた通り神も存在...
執筆者 西村 | 2024年12月14日 | カウンセリング
世界中に多くの宗教が存在しておりますが、多くの宗教が「お願い宗教」と言われています。「どうか私の病気を治してください。」「どうか私を貧乏生活から救ってください。」「私の願いを叶えて下さい。」この様な感じで、自分や周りの人達の救済と願いを叶えてあげることで、拡まって行った宗教が多いことも事実です。謂わば「他力信仰」ですが、こうした考え方が行けないわけではなく、宗教は他力の思想がないと成り立たない面もあります。辛くて苦しいこの世の中を生きて行くには、誰かに頼ることは、決して弱者のみの行為ではないからです。しかし仏教は、この他力信仰も含みな...
執筆者 西村 | 2024年12月13日 | カウンセリング
お釈迦様は八万法門と言うくらいに、多くの教え(法)を説かれました。その教えの殆どに「反省」が含まれております。「人は間違いを犯すものだ。だからこそ反省と言う道具を仏は与えて下さった。故に反省しないものは魂の成長なく、もはや人間であるとは言えない。なぜなら真の意味で反省できるのは人間だけだからである」こうした教えが示すとおりにお釈迦様は「八正道」(はっしょうどう)を説かれました。「正しく見、正しく思い、正しく語り、正しく仕事をなし、正しい生活をし、正しく精進し、正しく祈り、正しい心もを持つ。」こうした事に対して、自分の行いを顧みて日々反...
執筆者 西村 | 2024年12月12日 | カウンセリング
誰もが自分の正しさの基準を持っています。「いや私は、他人を正しいか間違っているかで判断していない」と言う方もいらっしゃるかと思いますが、それでも何かを選び、何かを購入する時には、自分基準を基に購入と言う決断をしていると言えかと思います。しかし、いつも「何が正しいのか?」を考えている人は、何故か他人に対してイライラする人が多いようです。「何が楽しいのか?」を判断基準にしている人は、他人に対しても「この人にとって楽しいことは何かな?」と考えている為、ついつい笑顔になってしまいます。私達は「何が正しいのか?」を求めていながら、心の中では「正...
執筆者 西村 | 2024年12月09日 | カウンセリング
サミュエル・スマイルズは1812年生まれの作家であり医者であった方です。日本では1858年に出版された「自助論」が有名で、中村正直が「西国立志編」として翻訳して、当時百万部を超えるベストセラーとなりました。彼の唱える自助論は「あなたが待っている沢山の可能性を試したら如何ですか?」「その可能性は一定の努力の継続の後に花開いて行くものです。だから才能がないとか、能力がないとか言って諦めないで欲しい」と言う事を沢山の事例を引いて説明しております。この西国立志編を読んだ人の中には吉田松陰やその門下生、坂本龍馬や勝海舟といった多くの志士たちが影...