色

私達の目に映るものは全てに色があります。しかし、その人が感じた色と他の人が感じた色とは微妙に違うと言われています。色を捉える感覚期間である眼であるセンサーが人によって異なれば、その性能も変わって来るでしょうし、眼から信号の捉え方が変われば感じ方も変わります。従って自分が見ている色は普遍のものではなく、極めて自己中心的なものに近いわけです。それでも会話を交わす上で、色を言語にしなければならないので、共通認識を持つように教育されています。話は変わりますが、仏教において色と言うと肉体(物体)を指します。色即是空、空即是色「肉体(物体)は空で...
願望

願望

「欲望と願望の違いを説明して下さい」と言われて皆様はどう答えますか?「どちらも似たようなもので大差ない」と言う方もいらっしゃるでしょう。「願望は人を傷つけないけれど、欲望は時に人を傷つけてしまう」と言う、優しい方もいらっしゃるでしょう。まさに人は欲によって争いや戦争を起こします。自分が欲しいものを自らのものとするために必死になります。その欲のぶつかり合いで「悪」が生まれます。「私のものを手に入れようとするとは悪い奴だ」となる訳です。これは森の中の木の話に置き換えるとよう分かります。木々たちは「お日様を浴びて、上に、横に大きくなりたい」...
他人の心

他人の心

「人の心は移ろいやすく理解出来ません」と言う方がいらっしゃいますが、自分の心も日々変わり、いつもいつも一定はしていない事に気付くと「自分ですら自分の心が分からないのだから、他人の心なんか分かるはずがないな」と思うことが出来たならば、生活の中で楽になる事もあるかと思います。今の時代「いいね」や「フォロワー」の数が多いほど持て囃されたりしますが、これも「人の心を如何に掴むか」の修行なのだと思えば、何らかの努力する余地はあるかも知れません。「いいね」をしたから賛同したわけではないし、フォローしたから好きな訳でもないけれど、その人の意見や考え...
天災

天災

ネット界隈では2025年の夏に大きな災いが起きると盛り上がっているようです。予言めいた事もまことしやかに流れ、一喜一憂する方も出ているようです。また相談者の中には、「2025年7月の予言についてどう思いますか?」と聞いてくる方も多々おります。天災はいつ来るかわからないからこそ、古代からその発生日時を占う催事が行われてきました。当たった人が持て囃され、時には権力者となったりもしました。しかし外れた人はその存在を否定され、消えて行った人達もいたようです。人々にとって悪い事ならば起きない方が良いに決まっているのに、天災日時を当てた人が脚光を...
ルサンチマン

ルサンチマン

「ルサンチマン」と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか?昨今では通り魔事件などが多くなってきて、メディアでもこの言葉よく出てくる様になりました。「弱者が敵わない強者に対して内面に抱く、憤り・怨恨・憎悪・非難・嫉妬といった感情。」の事を言うそうですが、何を持って弱者・強者と言うのかで捉え方が異なって来る様に思います。お金持ちか、そうでないか?幸せか、幸せじゃないか?家族や友人がいるか、いないか?人の物差しはそれぞれである以上、そこに上下や有り無しが生まれる事は仕方がない事かも知れません。ただ、そうした鬱屈した憎悪や復讐心を、ニーチェの様...
明日

明日

「明日の事を思い悩んで苦しむよりは、今日と言う日を楽しんだ方が良い」と聖書にも同じ様な事が「マタイによる福音書」に書かれているので、皆様も聞いたことがあるかも知れません。また多くの偉人賢人達も、同じ様な事を書き残していたりするので目にした方も多いかと思います。世の中には明日が来るか来ないか分からない中で、生きている人もいます。例えば生きるか死ぬかの病気に罹っている方がそうでしょう。また、もしかしたら命が無くなるかもしれないと、決死の覚悟で何かをしようとしている人もいるでしょう。彼らは私達から見ると特殊なケースの様に思えますが、果たして...