幸福三説

幸福三説

幸田露伴氏は「努力論」の中で、幸福になるための3つの大切なこととして「分福」「惜福」「植福」を説きました。万福とは「福が来たら、その福を周りの人に与えること」惜福とは「仮にお金がいっぱい入るような幸せが来ても、無駄遣いせず適切に大切に使うこと」植福とは「植林のように、福がこれからの未来にもっと大きく育つように、今のうちから幸せに投資しておくこと」まるでお金待ちになる方法を教えてくれているようですが、幸福になる事も同じことのようです。「運が良い」の運は、その後ろに「ぶ」をつけると「運ぶ」になります。運もお金も人が運んで来てくれるものです...
してもらったこと

してもらったこと

私もそうですが、人は「してもらった事」よりも「してあげた事」を強く思うようです。例えば、仕事仲間が大変だった時に手伝ってあげたこと、道に迷い困っている人を助けたりしたこと、妻や夫や恋人が悲しんでいる時に寄り添ってあげたこと…その人に優しくしてあげた事はよく覚えているのに、仕事でアップアップの時に手伝ってくれた同僚の優しさ、親切に道案内してくれた見知らぬ人、苦しくて悲しくて世の中が嫌になっている時に「大丈夫!一緒に頑張ろう!」と言って励ましてくれた大切な人のことを忘れてしまいがちです。誰かに何かをしてあげた時に、貸し借りを考えると全ては...
非科学的なことこそ科学的

非科学的なことこそ科学的

企業の実力や将来性を測る時に、株価や経営指標を参考にしますが、本当の意味でその企業の実態を知りたいと思ったならば「その会社のトップと会い、会社の雰囲気や従業員と話をしてみるのが一番良い」と有名なアナリストが仰っておりました。「根性論はもはや経営においては化石」と言われていたのに、結局のところ会社の発展の有無は「トップと従業員の心持ちから始まる。」と言うことが常識の様になっています。「心持ち」こそ、科学者が嫌がる非科学的な領域であり、数値化できない事柄でもあります。科学の分野においても「量子力学は、もはや哲学や宗教の分野と切り離すことは...
威張らない

威張らない

「本当に偉い人は威張らない。謙虚な人が多い」と皆様も何処かで聞かれたことでしょう。私もバイオの研究員を経て、経営者となって「どんな分野においても中身が偉い人ほど謙虚な人が多いなぁ」とつくづく感じます。研究者時代は「有名大学の教授で、テレビにもよく出ている超有名な先生だから、なかなか会えないのにラッキーだね」と言われて会った先生が、こちらの質問や話には一切耳を貸さず、ご自分の持論だけを話して終わったこともありました。またメディアに出ない日はないとまで言われた、ある有名な経営者と漸く会える事になり、緊張して名刺を渡した瞬間、目の前で二つ折...
使命を発見するには

使命を発見するには

人には使命(命の使い方)があります。天命と言う人もいるけれど、天命は「天から与えられた使命」と言う意味があり、この天命については凡そ殆どの人に変わりはありません。多くの人の天命は「他人を助けること」「世の中を良くする為に生きる」この二つの範疇に入るようです。何故なら先ほどお話しした通り、天命は神様から与えられた使命なので「あなたの魂を創った理由」が天命になるからです。ですので、殆どの人の天命は「人を幸せにする」「世の中の発展、繁栄のため」に入ってくるようです。しかし使命となると、今回の命の使い方となるので、発見するのに時間が掛かってし...
幸せの波

幸せの波

「人生は糾える縄の如し」とはよく言ったもので、幸不幸は波のように交互にやって来るようです。私もそうですが、人は誰しも「幸福なことばかり続けば良い」と思いがちですが、幸福な事ばかり続いていたら、きっと幸福に鈍感になり、側から見れば幸せな事も、その人にとっては何も幸せを感じなくなってしまうことでしょう。そうなったらある意味不幸の始まりかも知れません。幸せの麻痺状態の人にとっては、人生は味気なくつまらないものとなってしまいます。やることなすこと上手く行けば、それはそれで楽しい人生かも知れませんが、そんな人生を映画にしたらきっと観客は見にきて...